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トラフグの養殖

温泉水を利用したトラフグ養殖の特徴

温泉トラフグの養殖場所

養殖施設は廃校となった栃木県那珂川町武茂小学校を利用した第1プラント養殖施設(60t 12t×5基)と小学校に隣接するビニールハウスで建設した第2プラント養殖施設(42t 12t×4基)及び温水プール施設を利用した第3プラント養殖施設(250t 研究施設併設)がある。

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廃校となった栃木県那珂川町武茂小学校に隣接するビニールハウスの第2プラント養殖施設

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廃校を利用した第1プラント

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濾過装置

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飼育試験実施中

温泉トラフグ養殖の特徴

1

低塩分環境水は、生理食塩水に近似し体液浸透圧調整のためのエネルギーが少なくて済むため重量比で海産よりも8%早く目標重量に達する。

2

海上養殖の場合、海水温度の低下する冬季は、トラフグの活性が低くなり飼料効率が低くなり体重が約5ヶ月間停滞し出荷サイズ(800~1000g)に成長するのに1.5年を要する。

3

温泉水養殖の場合、冬季温泉排熱を利用し飼育水の加温が図れるため年中高活性にたもたれ体重停滞期がないため1年で出荷サイズに成長できる。

4

閉鎖循環養殖施設により環境汚染及び殺菌処理循環により病害の発生を抑制できる。

「低塩分環境による養殖」についてシーズは、東京大学大学院水族生理学教授 金子豊二先生により論文で解明されて当飼育試験において記述支援を頂いています。

温泉水による海産魚類養殖可能性試験

弊社では、温泉水による海産魚類養殖可能試験を行っております。
既存温泉成分表による養殖の可能性判断、次に温泉水の化学分析を行い魚類生育阻害要因物質の評価、飼育確認試験による成長比較、そして温泉水が海産魚類養殖が可能と判断されたユーザー様には養殖プラント、及び飼育員の飼育指導、採算性評価等のコンサルタント業務をお受けいたします。
 

温泉水の調査はこちら

 

温泉トラフグの開発・今後の展望

開発の経緯

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温泉トラフグを試験養殖している那珂川町は、豊かな自然、温泉を含む観光施設は、地元資源といえますが、町の産業等際活性化において他地域との差別化に繋がるものがないのが現状です。
現在まで人口増加はなくここ10年間の人口減少は、2000名、毎年200名に上る少子、高齢化の過疎に悩む典型的地域としてあげられます。
その中で、「町おこし」を考えた場合、経費を掛けず那珂川町の眠っている未利用資源を発掘し有効に活用できないかを思考したわけです。

 その結果、那珂川町には、旧小川町より湧出する温泉(塩分を含むナトリウム塩化物泉)と旧馬頭町より湧出する温泉(アルカリ性単純泉)の2種類の源泉が存 在し小川地区のナトリウム塩化物は、塩分濃度1.2%と海水(3.6%)の1/3であり生理食塩水(0.9%)に近似することにより海なし県の山間部で海 産魚類が養殖できるのではの発想が生まれました。
また、温泉水を飼育水として利用する場合、「食の安全」を考え当然のことながら有害物質(重金属類等)を含むものは使用できないことから成分分析を行いその結果、小川地区湧出温泉は、塩分濃度以外飲水水準及び養殖基準を下回り安全と評価されました。
飼 育水の安全性は確保されたが、実際に海産魚種が飼育できるか不明であったため、平成20年6月より市場価値の高いトラフグを選定しし飼育試験を開始しまし た。種苗は、独)の水産総合研究センター(南伊豆栽培漁業センター)ご好意により100尾50mmを無償享受いただき試行錯誤を繰り返し平成21年5月5 日体調270~300mm、体重600gに成長したトラフグを県、町関係者を招き6月17日約50名による試食会を開催し良好な評価を頂きました。
現在、那珂川町旧武茂小学校廃校教室を活用し3000尾のトラフグ養殖事業を実施しており昨年よりも早い成長で推移しています。

今後の展望(3年計画)

1

実証養殖試験
20年度の実証飼育試験を踏まえ、21年度実証養殖試験として1000尾1トンの生産と地域ブランド商品の開発及び構築を実施(海産養殖とトラフグとの差別化 食感、味覚、加工、流通、安全性等)

2

生産施設の建設
実証養殖試験を踏まえ22年度より生産施設による養殖事業の開始5000尾5トンの生産目標 温泉施設に隣接 温泉排熱利用施設とする

3

生産施設の増設及び加工施設の建設
平成23年度より5000尾5トンの増設施設を建設 10000尾10トン養殖し加工施設を隣接地に建設することにより地元温泉・宿泊施設及び県内消費地への提供、ネット販売基地とする。

 

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